蓄電池は経済的におトクなのか?(価格と光熱費メリット)

台風や地震などの災害時に停電が起きたときに役立つ蓄電池というイメージがあると思いますが、たいていの方は普段も蓄電池を使っています。普段、うまく使うことで光熱費を抑える役割も果たしています。

蓄電池を使うことでどのように光熱費を押さられるのかイメージが付きにくいと思いますので、この記事でその点を解説していきたいと思います。光熱費削減で得られるメリットと蓄電池の価格と合わせて考えることで経済的におトクなのかどうかを考えることが出来ます。

蓄電池を選ぶ基準の一つとして参考になれば幸いです。

蓄電池を選ぶポイントについては以下もご覧ください。

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目次

蓄電池の経済性

光熱費メリット

蓄電池を普段から使うことで電気代を削減することが出来ます。オール電化向けの料金プランを契約することで、深夜に安い電気を充電し、昼間の電気の単価が高い時間帯に放電することで、本来高い時間帯に電気を買う必要がなくなり、経済メリットに繋がります。

経済メリットは電力会社の料金プランによって変わりますが、具体的な例を挙げると、東京電力のスマートライフLでは、以下のようになります。

まず、スマートライフLの夜間と昼間の単価差を求めると以下のようになります。

夜間時間帯
(午前1時~午前6時)
昼間時間帯
(午前6時~翌午前1時
夜間-昼間の単価差分
17.78円/kWh25.80円/kWh8.02円/kWh

次に蓄電池の容量を仮に10kWhとした場合で1日に充放電が出来た場合のメリットは以下の通りです。

10kWh × 8.02円/kWh = 約80円

毎日、フルで充放電を繰り返すことが出来れば、

80円 × 365日 = 約2.9万円/年

上記はわかりやすく計算しましたが、実際には充放電時に丸々10kWh電気を使えるわけではなく、充放電時にロスが発生しますので、ここからメリットが2、3割目減りします。

また、毎日10kWh充放電できた場合で計算していますが、中間期等電気をあまり使わない日だと蓄電池を放電しきれない場合も考えられるので、稼働率を単純に50%と想定した場合、

約2.9万円×充放電ロス(1-30%)×蓄電池稼働率50%=約1万円/年

※上記は1例です。電気料金プラン、蓄電池仕様、蓄電池の実際の使用量によって全く異なりますので参考程度に見て下さい。ここでは、おおよその蓄電池メリットの数字の感覚をつかんでほしいです。

蓄電池価格

蓄電池の本体・設置にかかる費用は蓄電池の容量によっても変わりますが、1kWhあたり、おおよそ20~25万円ぐらいかかってきます。これに対して、10kWhの蓄電池の光熱費メリットを年間約1万円として考えると元を取るのは難しいと言えます

ソーラーも同様に1kWあたり数十万程度しますが、固定価格買取制度(FIT制度)というのがあり、発電して余った電気を買い取ってくれる仕組みがあり、ある程度初期投資を回収できるようになっていますが、蓄電池は基本的に電気を作り出すのではなく貯めるものなので、お金を生み出してくれないところがネックになります。

固定価格買取制度(FIT制度)については以下記事もご覧ください。

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補助金を活用して蓄電池価格を抑える方法

国や自治体の方でも蓄電池を広く普及させるために,様々な政策を出していて、蓄電池をもう少し安く購入できるようになっています。蓄電池を購入される際は、使用できる補助金がないか確認してみると良いと思います。

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まとめ

蓄電池の経済性について解説しましたが、やはり蓄電池を購入する方は、経済性ではなく、災害時の安心価値を重視して購入される方が多いのではないかと思われます。災害で停電になったときに電気を使える安心を得るためにこの金額を出せるかどうかになります。

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この記事を書いた人

2022年1月からブログ執筆開始。
普段は、メーカー系の会社で新商品企画の仕事をしています。
新しいモノ、サービス全般に関心が高い。
現在子育て中。

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