家庭用蓄電池選びのおすすめポイント

台風や地震などの災害発生時に困ることの一つとして「停電」があります。普段から電気を使って暮らしていると突然電気が使えなくなったときに不安になると思います。

そんな時に蓄電池があって、テレビやインターネットから情報収集したり、冷蔵庫で食料を保存出来たり、電子レンジで温かい食事をとれたり、エアコンで暖を取ったりなどできれば、ある程度不安を軽減できると思います。

ただ普段あまり蓄電池について知る機会は少ないと思いますので、蓄電池の選ぶ上で特に筆者が重要と思うポイントを解説したいと思います。

目次

家庭用蓄電池とは

家庭用蓄電池とは、自宅で電気を貯めておくことで、地震や台風などで停電が発生した時の電力の供給源として使用することが出来る設備を指します。停電時だけでなく、普段も使用することが出来、オール電化住宅などで深夜と昼間の電気の単価に差がある場合などで安い時に電気を買っておき、電気が高い時間帯に電気を買う代わりに蓄電池の電気を使うこともできます。

家庭用蓄電池には大きくポータブルで移動できるタイプと定置型のタイプがありますが、ここでは定置型蓄電池での説明をしたいと思います。

蓄電池の主要スペック

蓄電池を選ぶにあたり、見るべき蓄電池のスペックは以下のように考えます。住宅メーカーや工務店などで住宅と一緒に蓄電池を購入する場合は、取り扱っている蓄電池のラインナップがそこまで多くない場合が多いので、こだわりたい方は注意した方がいいと思います。

蓄電池容量

蓄電池容量は、実際に停電時などに使える電気量になるので、一番重要なポイントといえると思います。蓄電池の容量は、メーカーによって異なりますが、大きいものだと1台で電気自動車ベンチャーのテスラの「Powerwall」だと13.5kWhがあります。

https://www.tesla.com/ja_jp/powerwall

日本の他のメーカーなどでは単に箱のような形のものが多いですが、テスラの蓄電池はなかでもひと際スタイリッシュなデザインでかっこいいです。

蓄電池容量の選び方は?

選び方のポイントはまず、実際に停電時にどのぐらい電気を使うかを把握することが大切になります。一番良いのは、普段から自宅でどのぐらい電気を使っているのかを把握することです。最近は電力メーターとしてスマートメーターが普及してきましたので、電力会社によっては細かく日々の電気使用量を記録して見える化してくれるサービスがあるところがあります。以下はある日の24時間の電気使用量です。

24時間の電気使用量

今契約している電力会社を確認して、日々の電力使用量を見られるか確認してみましょう。もし、なかったら月々の電力料金の請求書に電力使用量が書かれてるので、そちらを参考にしてみるのもよいかもしれません。

パワーコンディショナー

パワーコンディショナー(パワコン)は蓄電池本体とは別にあり、蓄電池から電気の出し入れをするために必要不可欠な装置です。パワコンで特に見るべきポイントは2つあります。

パワコン出力

パワコン出力は、同時に放電できる電力量を示しており、出力が大きいほど様々な家電を一緒に使うことが出来ます。普段であれば、足りない分は電気を購入すればいいのであまり問題にはなりませんが、停電時に、パワコン出力が大きい方が便利です。同時に使い過ぎてしまうと蓄電池によっては、放電を停止してしまうものもあります。

パワコン一体化(単機能型、ハイブリッド型、トライブリッド型)

パワコンは、ここ数年で大きく進化しております。パワコンというのは、蓄電池だけではなく、ソーラーを発電した電気を家で使用できるようにするために出力を調整するためのパワコンがあり、昔は、蓄電池とソーラーのパワコンが独立していましたが、最近は、ソーラーと蓄電池のパワコン機能が一体化されたパワコンがあります。蓄電池だけでなく、ソーラーも設置される方は、ハイブリッド型を選ぶことで、必要なパワコン分が1台節約できます。パワコンだけでもかなり高価なモノなので、これは非常に大きいです。

更には、ハイブリッド型の上位版としてトライブリッド型というのも最近はあります。V2H(Vehicle to Home:ビークル ツー ホーム)と呼ばれる電気自動車を蓄電池代わりに使うことが可能になるシステムがありますが、こちらもまた電気の出し入れにパワコンが必要になるので、V2H用のパワコンが必要になります。

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トライブリッド型はソーラーと蓄電池に加えて、V2H用のパワコンを一緒にするものであります。パワコンを一体化することで、パワコンのコストを抑えられることとパワコンの設置を省スペース化することが出来ます。

少し話が変わりますが、V2Hシステムを使うには別に電気自動車を購入する必要となりますが、停電などで使える容量は、最新の日産リーフでは容量が60kWhのものもあり、家庭用蓄電池の数倍大きいです。これから、電気自動車はますます普及すると言われていますので、V2Hという選択肢もありかもしれません。

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屋外/屋内置き

定置型蓄電池の場合、置き場所を決める必要があり、蓄電池によって屋外に置けるものと屋内におけるものが分かれています。蓄電池は、かなり大きく、安全上蓄電池の周りにモノを置けない場合もあり、屋内に置く場合は収納スペースが一つ二つ分ぐらい使います。

屋外に置く場合は、景観の問題があり、家の裏手など目立たないスペースに置くとしてもかなりの存在感があります。これは、それぞれの好みの問題にもなりますので、よく考えて選んでもらうのが良いと思います。

まとめ

この記事では、蓄電池の選び方のポイントをお伝えしました。蓄電池は家族の安心につながるとても良いものだと思いますが、大変高価な買い物になりますので、慎重に検討されることをおすすめします

蓄電池の経済性について別記事で解説してますので、こちらも合わせてご覧ください。

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この記事を書いた人

2022年1月からブログ執筆開始。
普段は、メーカー系の会社で新商品企画の仕事をしています。
新しいモノ、サービス全般に関心が高い。
現在子育て中。

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